トップメッセージ
Message

株主の皆さまには、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
当社は2019年9月の東京証券取引所マザーズ市場(現グロース市場)上場以来、「働くをもっと楽しく、創造的に」というミッションのもと、人生の大半を過ごすことになる「働く」という時間において、ただ生活の糧を得るためだけではなく、1人でも多くの人がより楽しく、自由な創造性を存分に発揮できる社会の実現を目指しています。
スマートフォンの普及やクラウド環境の発展、社会情勢の変化を経て、ビジネスチャットは デジタルトランスフォーメーション(DX)の中心ツールとして、なくてはならないツールになりました。当社は2011年4月より「Chatwork」のサービス提供を開始し、ビジネスチャットのパイオニアとして最初期より市場を切り開き、日本国内において利用者数No.1*1のプラットフォームとしての地位を確立するとともに、ビジネスにおけるチャット利用の文化をつくりあげてまいりました。
2023年にはBPaaS(Business Process as a Service)というコンセプトを初めて発表させていただきました。BPaaSとは、インターネット上でお客様の業務をプロセスごとお任せいただき、お客様の代わりに当社がSaaSを運用代行し、お客様のDXを推進するサービスを意味しています。
企業活動には、企業のコアビジネス(顧客への価値提供)以外に、必要な経理業務や社員への給与支払いなどの事務作業(ノンコアビジネス)が多く存在しています。大きな課題となっている中小企業の生産性向上には、このノンコアビジネスのDXを推進し、業務効率化を図ることが必要ですが、多くの中小企業の方にとって使い勝手が異なる多数のSaaSプロダクトを使い分けることは困難です。
私たちは、BPaaSを通じて中小企業のノンコアビジネスを効率化し、お客様には安心して、より多くの時間をクリエイティブなことに費やし、付加価値を上げ、生産性を向上させてほしいと思っています。これは、「Chatwork」という巨大なプラットフォームを持つ私たちだからこそ、実現できると考えています。
2024年7月、社名を「Chatwork株式会社」から「株式会社kubell」へ変更いたしました。kubellという社名には、働く人の心に宿る火に、薪を「くべる」存在でありたいという想いをこめています。私たちが「ビジネスチャットの会社」から、BPaaSを中心とした「働く人を支援するプラットフォームの会社」へと変化していることを社名変更を通じて広く知っていただきたいとともに、社名変更を私たち自身のコミットメントといたします。
2024年度は、2020年度以来4期ぶりに通期での営業黒字化を達成いたしました。投資が先行するフェーズから、しっかり利益が出せるフェーズへと移行できたことをお示しできたと考えています。「Chatwork」をお客様とのコミュニケーションの基盤としてさらに成長させながら、BPaaSによる価値提供をより多くのお客様へお届けすることを通じて、当社グループのさらなる成長を実現し、中期経営計画で掲げる中期ビジョンである「中小企業No.1 BPaaSカンパニー」を目指し、全社一丸となって取り組んでまいります。
皆さまにおかれましては、今後とも、より一層のご指導・ご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
働くをもっと楽しく、創造的に
株式会社kubell
代表取締役 兼 社長 上級執行役員CEO
山本 正喜
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*1
Nielsen NetView 及びNielsen Mobile NetView Customized Report 2024年4月度調べ月次利用者(MAU:Monthly Active User)調査。
調査対象はChatwork、Microsoft Teams、Slack、LINE WORKS、Skypeを含む41サービスを株式会社kubellにて選定。