理念実現にむけたサステナビリティ・マネジメントの推進

Management

ゴールとKPI

2030年

ゴール
サステナビリティの視点を経営・事業活動に統合し、すべての役員・従業員がミッション・ビジョンの追求を通じてより良い社会づくりに貢献している
KPI
  1. 各部門と連携したサステナビリティマネジメント基盤の整備(最高サステナビリティ責任者の配置、マテリアリティの特定、ゴール・KPIの設定、ESG情報開示など)
  2. サステナビリティ・ESG基礎研修の実施
  3. 入社時研修「kubellのサステナビリティへの取組み」の実施

2024年

ゴール
理念との関わりを通してサステナビリティへの理解・共感を深めると共に、サステナビリティ課題に取り組むマネジメント体制を整備している
取り組み
  • 全社戦略との整合性の評価
  • マテリアリティ(重要課題)の見直し

考え方と体制

当社が、ミッション・ビジョンの追求を通じて持続的成長と長期的な企業価値向上を実現するには、事業を通じて社会やステークホルダーの課題解決に貢献する優れた価値を生み出し続けることが必要です。

そのためには、価値創造の主体である従業員が、いきいきと働き、創造性を発揮できる職場を実現すると共に、ミッション・ビジョンに共感いただける提携事業者の皆さまとの共創を広げていくことが重要です。
また、環境変化に迅速・柔軟に適応する経営および組織を実現し、社会から必要とされる価値を提供し続けることで長期的な成長と企業価値向上を実現し、株主・投資家の皆さまからの評価を得て、事業活動の原動力となる財務資本を強化する好循環を持続させることが重要です。

このような経営の実現には、社会の変化やさまざまなステークホルダーの期待・要請を適切に把握し応え続ける統合的で長期視点の経営及びマネジメントが必要です。そのため、2021年11月、代表取締役CEO直属のCEOオフィスをサステナビリティ・ESG活動を推進する主管部門、CEOオフィスのグループ長を推進責任者とし、全社的な審議・決裁を「経営会議/取締役会」が担うサステナビリティ推進体制を整備しました。CEOオフィスが持続的成長にむけた課題を特定し、必要な戦略・計画を立案し、経営会議/取締役会での審議・決裁を経て全社に展開することで、グループ全体のサステナビリティ活動の推進を図っていきます。

一方、当社は2019年に東証マザーズ(当時)に上場し現在に至っていますが、非連続的成長にむけて事業と組織を急速に拡大させている最中にあるため、経営資源は限られ、すべての課題に対応できるわけではありません。そのため、現在の組織力を元に優先的に取り組むべき重要課題を冷静かつ機動的に見極め、課題対応を段階的かつ着実に進めています。

重要課題については「サステナビリティ戦略」のページをご覧ください。

主な取り組み

サステナビリティに関する役員勉強会の開催

サステナビリティ・ESGに関する理解を一層深めるため、2022年1月に外部の専門家を招き、役員勉強会を開催しました。サステナビリティ課題とそれを取り巻く国際動向、ESG投資やSDGsなど、当社グループの持続的成長と価値創造を考える上で重要な社会動向への理解を深めました。

有識者との対話と重要課題の特定

当社が持続的成長を実現し、長期的に企業価値を向上させるには、資本市場をはじめとする社会やステークホルダーの本質的なニーズ・要請を適切に把握し、これに事業活動を通じて応えていくことが重要です。特に、昨今では企業がこれまで十分に認識してこなかった気候変動問題や人権問題をはじめとするサステナビリティ課題が、経営や事業活動に及ぼす潜在的な影響が増大しており、ステークホルダーとの対話を通じてリスク・機会を適切に把握し、自社の戦略に統合する重要性が高まっています。
このような状況の下、当社では、サステナビリティ・ESG課題を踏まえた重要課題を特定するに当たり、外部の有識者からもご意見を伺うことが必要と考え、2022年5月に一般社団法人Virtue Designの代表理事である吉高まり様と、当社代表取締役CEO、取締役CFO、人事・ブランディング領域及び経営企画領域の役職者を含む6名のメンバーとのダイアログを行いました。本ダイアログでは、サステナビリティやESGの観点から当社グループが考慮すべき事項について多面的にご意見を頂戴し、意見交換を行いました。ここで頂いたご意見を考慮して当社グループの重要課題の検討を進めました。

重要課題については「サステナビリティ戦略」のページをご覧ください。

中長期目標(ゴール・KPI)の策定

重要課題への取り組みを進めるために、長期のありたい姿を検討し、2030年を達成年とするゴールとKPIを設定しました。今後は、長期のゴールの実現にむけて中期のゴール・KPI(達成年2026年)を設定し、着実に取り組みを推進して行きます。

詳細は「ミッション実現に向けた価値創造活動」のページをご覧ください

2024年度の主な取り組み

当社は、2024年2月に中期経営計画を発表し、全社戦略との整合性を踏まえてサステナビリティへの取り組みを再評価しました。これに伴い、2024年度までの活動を振り返るとともに、事業環境や社会的要請の変化を踏まえて、マテリアリティ(重要課題)の見直しを行いました。サステナビリティ経営をさらに強化するため、各施策の優先度を見直し、より実効性のあるアクションへとつなげていきます。

今後の活動ロードマップ

2030年のゴールを達成するには、当社グループのすべての役員・従業員がサステナビリティ・ESGに関する理解を深め、この取り組みがミッションの実現に不可欠であることを認識することが最初の一歩となります。そのため、2023年2月から理念(ミッション、ビジョン、バリュー)の浸透活動と一体的に「サステナビリティ・ESG」に関する浸透活動を進めています。
この社内ナレッジの向上を基盤として、2023年度から全社的なサステナビリティ・マネジメントの体制を段階的に整備し、2030年のゴールを達成するための活動に着手・推進しています。また、これらの活動実績は当社のウェブサイトで定期的に報告を行い、活動の透明性と信頼性を高めていきます。

理念実現に向けたサステナビリティ・マネジメントの推進

2022年度から2025年度までのサステナビリティ・マネジメント整備のロードマップを示す図

サステナビリティ活動の推進者メッセージ

kubellグループは、「働くをもっと楽しく、創造的に」というミッションのもと、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の実現を核に据え、サステナビリティ活動を推進しています。これは、単に環境・社会への配慮にとどまらず、社員一人ひとりが安心して、自らの可能性を発揮できる職場づくりに直結するものです。

2024年には中期経営計画の発表に合わせて、サステナビリティ活動の振り返りとマテリアリティ(重要課題)の見直しを行いました。全社戦略との整合性を重視しながら、今後注力すべき課題を再定義し、具体的なアクションへの落とし込みを進めています。働く環境の整備や多様性の尊重、公平性の担保といったテーマは、当社の持続的成長に不可欠なものと位置づけています。

活動を進める中で感じているのは、社員の声や現場の知見が、持続可能な組織づくりの原動力になるということです。トップダウンだけではなく、現場からのボトムアップの取り組みこそが、ディーセント・ワークを実現し、根づかせるうえで重要だと実感しています。

今後は、柔軟で多様な働き方の推進や人材育成の強化を通じて、誰もが働きがいを持てる企業文化をさらに進化させていきたいと考えています。そして、サステナビリティをミッション実現にむけた事業活動に不可欠な要素として当社のカルチャーに統合し、社内外のステークホルダーと共に持続可能な未来を共創して行きたいと考えています。